櫻井恒次郎『美術解剖學ノ栞』南江堂書店,大正2(1913)年
Sakurai, Tsunejiro. Bijutsu kaibougaku no shiori (Handbook of artistic anatomy). Tokyo: Nankōdō; 1913. / 246 x 170mm, 192pp.
著者:1872-1928. 日本の解剖学者,京都および九州帝国医科大学教授.
医学博士櫻井恒次郎による美術解剖学書.内容は,総論,骨学,筋学,特殊感覚器の順で掲載され,それぞれ,体幹,上肢,下肢,頭頸部と医学書の順序がベースとなっている.図版はコルマン,フォーの他にコーニングの解剖学書などを引用している.冒頭の導入文では美術解剖学の参考書としてデュヴァル,ガウプ,コルマン,フロイープ,リシェ,シュパルテホルツ(医学書)を紹介している.
シュパルテホルツの解剖学書は,エルーやブルーデルなどライプツィヒ王立応用美術学校出身のメディカルイラストレーターたちが関わった.
(初版,筆者蔵)
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