Cecil Leonard Burns / Robert J. Colenso “Living Anatomy” 40plates, Longmans Green And Co., London, 1900
イギリスの画家、ボンベイ美術学校の校長セシル・レナード・バーンズ(1862頃-1929)と医師のロバート・コレンソによる『生体の解剖学』。19世紀末に現れた写真を使用した解剖図譜である。
本書は40枚の紙葉からなり、体表の写真と写真に基づく浅層の筋のスーパーインポーズ図が並べて配置されている。体表と皮下の構造を比較しながら学ぶ美術解剖書である。体表の筋を描いた解剖図は、皮下組織は考慮されていない。そのため、女性の図では下肢の筋量が多く見える。
モデルは色々なポーズをしているが、有名作の作例が思いつかないので、美術作品からの着想ではなく著者のアイデアによるものであろう。書籍全体のオリジナリティーは高いが、写真のスーパーインポーズ図の先行例ではイギリスの解剖学者トムソンの美術解剖書があげられる。
本書は40枚の紙葉からなり、体表の写真と写真に基づく浅層の筋のスーパーインポーズ図が並べて配置されている。体表と皮下の構造を比較しながら学ぶ美術解剖書である。体表の筋を描いた解剖図は、皮下組織は考慮されていない。そのため、女性の図では下肢の筋量が多く見える。
モデルは色々なポーズをしているが、有名作の作例が思いつかないので、美術作品からの着想ではなく著者のアイデアによるものであろう。書籍全体のオリジナリティーは高いが、写真のスーパーインポーズ図の先行例ではイギリスの解剖学者トムソンの美術解剖書があげられる。
(初版、筆者蔵)
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