John Raynes “Complete Anatomy and Figure Drawing” 144pp, Batsford, London, 2007
イギリスの画家ジョン・レインズによる『完全な解剖学と人体素描』。色鉛筆と水彩の素描による解剖図である。スケッチ的で、隅々まで描ききっていない。前著と比べて、より現代的な編集になっている。
内容は、骨や筋に関する解剖学の概論と、写真を用いた素描の実例が掲載されている。描き方は写真をトレースしたものや、骨標本を観察して描いたようなものもあり、例えば、骨格標本をスケッチしたような図では、短縮法を用いた骨の形態など実際に見ないとわからないような情報が含まれている。筋肉は屈筋を青、伸筋を赤で表現している。全体を通して見ると、いろいろな視点から取材され、図版の視点は決められていない。幾つかの図は斜め45度からの視点で描かれている。
(初版、筆者蔵)
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