Charles Rochet “TRAITÉ D’ANATOMIE D’ANTHROPOLOGIE ET D’ETHNOGRAPHIE APPLIQUÉES AUX BEAUX-ARTS” 276pp, Librairie Renouard, Paris, 1886
ボザールの人類学教授シャルル・ロチェットによる『美術に応用された解剖学、人類学、民俗学の論文』。
図版は鋭いストロークで陰影がつけられている。体幹と上肢の図にファウ、前腕の筋膜の図にブールジェルからの引用があるが、下肢などは新たに描き起こされている。タイトルに人類学とあるが、内容に人種差などの記述はなく、骨学と筋学の順で記述された美術解剖学書である。
冒頭にはフランスを中心にした美術解剖学の歴史が掲載されている。掲載順は、ヴェサリウス、アルビヌス、フランスの彫刻家ブーシャルドン、比較解剖学創始者のヴィック・ダジール、サルベージ、ショシエ、ガーディ、ヒッポリテとクロケット、ブールジェル、ファウの順で書かれている。
(初版、筆者蔵)
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