2016/05/15

Update: Eugene Wolff “ANATOMY FOR ARTISTS BEING AN EXPLANATION OF SURFACE FORM” 1925, 1948 (3rd ed.)




Eugene Wolff “ANATOMY FOR ARTISTS BEING AN EXPLANATION OF SURFACE FORM”  194pp, H. K. Leuis & Co.Ltd., London, 1925, 1948 (3rd ed.)

 ロンドン・ユニヴァーシティ・カレッジの解剖学講師ユージーン・ウォルフ(1896-1954)による『芸術家のための解剖学 人体の表面形状についての解説』。初版はウォルフが30歳の時に出版された。図版は同カレッジのスタッフ、ジョージ・チャールトン(George Charlton, 1899-1979)による。
 イギリスの美術解剖学における脂肪体の記述は、本書が初出となる。図版は、ドイツのモリエール(1924)を彷彿とさせる簡易な概念図で、骨と体表を点描、筋を線描で表現している。
 図はリシェ(1890)ファウ(1845)の影響を受けており、骨格上の筋の単一図や、骨格の輪郭が描き込まれた体表図と、浅層の筋図が隣り合うように配置されている。脂肪体の図は女性が描かれ、体表から観察できる脂肪体の起伏が解説されている。巻末にはヴェサリウス(1553)コールマン(1886)などの解剖図が掲載されている。
(第3版、筆者蔵)

リプリント版解説:reprint ed.

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