Johan Christian Gustav Lucae “Das Skelet eines Mannes in Statischen und mechanischen Verhältnissen nach graphischen Aufrissen in halber Grösse” 8pp+3plates, Christian Winter, Frankfurt, 1876
ゼンケンベルグ研究所、解剖学教授のヨハン・クリスティアン・グスタフ・ルカエ(1814-1885)による『機械的に示した静止時の男性骨格』。
本書は、3つ折りの骨格プロポーション図と、その図に関する短い解説が添えられた書籍である。図は前面、側面、後面の3方向から描かれ、広げた図の高さは身長の半分程度である。
人体のプロポーションは、美術史において古代ギリシャから長年研究され続けたテーマである。プロポーションの概念は17世紀のマルティネスから解剖学と結びつけられ、特に人体の大きさや長さを決定する骨や骨格の構造は、その後の時代によく引用された。本書も美術との親和性が高く、美術家のためと明記されてはいないものの、デューラーやレオナルド、ドイツの美術解剖学者のザイラーを引き合いに出している。
人体のプロポーションは、美術史において古代ギリシャから長年研究され続けたテーマである。プロポーションの概念は17世紀のマルティネスから解剖学と結びつけられ、特に人体の大きさや長さを決定する骨や骨格の構造は、その後の時代によく引用された。本書も美術との親和性が高く、美術家のためと明記されてはいないものの、デューラーやレオナルド、ドイツの美術解剖学者のザイラーを引き合いに出している。
ルカエのプロポーションは、頭蓋の幅と高さを基準としている。幅は頭蓋幅の2倍が胸郭と骨盤の幅になっている。高さでは脳頭蓋の高さ(頭頂から前鼻棘まで)を基準とし、それを11と1/4倍した長さが身長になっている。他に、頭頂からオトガイまでの高さは1と1/2、頭頂から鎖骨までの高さは2、頭頂から胸郭下口までの高さは4、頭頂から恥骨結合までの高さは5と1/2、頭頂から足首までの高さは11倍となっている。
(初版、筆者蔵)
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