George Brandt Bridgman “Bridgmans life drawing” 169pp, Bridgman, New York, 1924
アート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨーク講師のジョージ・ブリッジマンによる『ブリッジマンの人体素描』。原著は現行版よりも一回り大きい。図版を配置した構図が流れを持っており、ブリッジマンの書籍に対する計画がうかがえる。
19世紀の近代美術解剖学の外に出た内容で、美術的な要素が散りばめられている。例えば、幾つかのテーマに沿って人体図が描かれていて、Building, Balance, Rhythm, Turning or Twisting, Light and Shade, などがある。これらは医学の解剖学にはほとんど見られない。バランスや回旋は脊柱の構造と関係があるが、そうした局所解剖学的な構造解説ではなく、あくまで全身や体の起伏をどのように把握するかに重きが置かれている。
改めて見ると、ブリッジマンの人体表現は柱状装飾や立方体などと結びついており、建築的である。
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