2016/09/07

Mori, Rintaro / Kume, Keiichiro "Geiyou kaibougaku (Anatomy for artists)" 1903






森林太郎・久米桂一郎同選『藝用解剖学 骨論之部』畫報社,1903
Mori, Rintaro / Kume, Keiichiro. Geiyou kaibougaku kotsuron no bu(Anatomy for artists; Osteology), Tokyo: Gahousya; 1903 / 238 x 152mm, 227pp

森林太郎(鷗外)と久米桂一郎が『美術評論』に寄稿した「藝用解剖学」を一冊にまとめて出版したもの.巻末に記載された著者は久米桂一郎となっている.
 内容は主に藝用解剖学の起源と骨学で,筋の情報は巻末に表でまとめられている.図版はコルマンデュヴァルとビカル、デュヴァルとキュイエ,キュイエから引用されている.出版社のミスだろうか,上下を逆さまに掲載した図版も見られる.
 森と久米は,日本の初期の美術解剖学を代表する講師であった.本書が筋肉も網羅する美術解剖学書になっていたら,日本の美術解剖学及びその教育はより進んでいただろう.
(初版,筆者蔵)

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