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2015/07/26

Anatomical model by Edouard Lanteri (1901)


Anatomical model by Edouard Lanteri (1901)

イギリスの彫刻家、サウスケンジントンアートスクール教授のLanteriによる解剖学模型。“Modeling”の中でデモンストレーションを行ったエコルシェで、像高は88cm、大きく弓なりに反り、まどろむような表情と姿勢が特徴的である。目線や左腕、両足が地山の対角線上を向いていたり、形態に計画性がうかがえる。ディティールもしっかりしており、右の広背筋が烏口腕筋の下方に入り込む様子も観察できる。
 現在はイタリアのFelice Calchiにて樹脂による複製版が購入可能である。
 イラストレーションは塑像の記録写真から描き起こしたため、土台の形状が違うのと左手に持った支持棒が土台まで伸びている。
(筆者模写)

2015/05/26

Écorché from nature: attributed to Eugène Simonis (1850)


Écorché from nature: attributed to Eugène Simonis(1850)

Louis Eugène Simonis(1810-1882)はベルギーの彫刻家、ブリュッセル王立芸術大学の教授。ベルギーの描画学校で学んだのち、イタリアへ留学して美術表現を学んだ。
 この解剖体から直接型取りされたエコルシェ(筋肉人)はSimonisに属するとされるが、来歴は不明のようである。(*1)Simonisはブリュッセル王立芸術大学において1000にのぼる石膏像のコレクションを蒐集していたとされ、そのうちの一つがこの像であった。
 エコルシェの様式に従い、片方の上肢をあげ、体幹側面と腋窩の筋構造が観察できるようになっている。大胸筋と三角筋の情報量が多く、筋束のレリーフが緻密になっている。腹直筋鞘は右側のみを切開している。重力による下腹部の膨張と、上腕三頭筋のたわみが見られる。頸部と近位の上腕に分割線と、瞼などにレタッチが見られる。像の姿勢は、Houdonによるエコルシェと類似性が見られる。
 現代でもこの像のトルソーは入手可能で、アメリカのGuist Galleryなどで取り扱われている。

*1: “Figures du corps” pp.250-251, Beaux-arts de Paris, 2008

2015/05/15

Dissection Casts by Eliot Goldfinger


“HUMAN ANATOMY FOR ARTISTS The Elements of Form”の著者Goldfingerによる解剖体より型取りした石膏模型とGoldfinger作の頭部像。
 Goldfingerの型取り模型では以下が観察できる。体幹では、皮膚と皮下組織を取り除いた体幹浅層の筋左前面と左後面、大胸筋と三角筋を取り除いた体幹深層の筋左前面と僧帽筋と三角筋を取り除いた後面、上肢帯の骨格と筋を取り除いた胸郭、神経と脈管を取り除いた腋窩。上肢では、浅層の筋、深層の筋と骨間膜、手の浅層。下肢では、浅層の筋、大腿の深層、鼠径部と腹部内臓と骨盤内臓を取り除いた腹壁後面の筋。頚部では浅層の筋と斜角筋隙の神経と 頚動静脈を取り除いた筋の構造。
 基本的には筋骨格のみの型取りである。筋のたわみは見られず、ホルマリン固定遺体のような印象。こうした解剖体から型取りした模型は美術解剖の教材でしばしば見られる。
(画像はリンク先より引用)

body part models: http://sculptshop.com/tools-and-supplies-1-888-374-8665.php?p=23
head model: http://sculptshop.com/tools-and-supplies-1-888-374-8665.php?s=482