Boris Röhrl “HISTORY AND BIBLIOGRAPHY OF ARTISTIC ANATOMY Didactics for depicting the human figure” 493pp, GEORG OLMS VERLAG, Hildesheim, 2000
RheinMain大学の研究者Boris Röhrl (1961-)による“HISTORY AND BIBLIOGRAPHY OF ARTISTIC ANATOMY Didactics for depicting the human figure(美術解剖の歴史と文献目録 人体描写の教育法)”。 Röhrlはもともとグラフィックデザインやタイポグラフィを学んでいたが、写実表現の歴史研究を行う中で本書をまとめたようである。
内容は第一部:歴史と第二部:文献目録に分かれ、歴史の項目では解剖学を用いていなかった古代美術から、15世紀以降は1世紀ごとに美術解剖の推移を書いている。また、歴史をまとめる上で、書籍の種類を分類し、美術解剖が取り扱ってきた内容がどのようなものであるかをまとめている。
文献目録は美術解剖の歴史上有名なものは網羅しているため、本研究でも心強い参考文献である。補助的にヨーロッパやアジアの文献まで含むが、日本のものを確認する限り全てではないようで、今後は各国の美術解剖の歴史をまとめる研究も重要になってくるだろう。
(初版、筆者蔵)
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