Human proportion by Gottfried Bammes
ドイツの解剖学者Bammesによるプロポーション図。この図は書籍の表紙に箔押しされた図で、本文中には出てこない。8頭身プロポーションであるが、骨格の省略が興味深い。
頭部の高さを1とし、鎖骨はその半分の高さを下った位置に水平に伸び、胸郭は外縁と剣状突起付近の一部のみが描かれている。肩関節の上腕骨頭と股関節の大腿骨頭は球になっている。肘関節は内側に上腕骨滑車と外側に上腕骨小頭が描かれ、前腕には橈骨頭から尺骨頭にかけて回内・回外の軸が描かれている。橈骨頭は手根骨と直接関節しないため、手根の位置が橈側にある。前腕に運搬角と大腿に頸体角が描かれ、大腿骨の大転子も見られる。骨盤は腸骨稜と上前腸骨棘、骨盤下口が描かれている。膝関節は水平線で描かれ、脛骨粗面や体表に近い形状が描かれている。
単純化して説明する際に肝要な部分が多く含まれた図で、美術解剖の教育にも有効であろう。
(筆者模写)
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