Paul Richer “Nouvelle Anatomie artistique VI cours supérieur (Suite) Le nu dans l’Art L’ Art Chrétien Depuis les origines jusqu’à la Renaissance” 253pp, LIBRAIRIE PLON, Paris, 1929
フランスの解剖学者Richer(1849-1933)による “Nouvelle Anatomie artistique VI cours supérieur (Suite) Le nu dans l’Art L’ Art Chrétien Depuis les origines jusqu’à la Renaissance (新しい美術解剖 第6巻 芸術の中のヌード キリスト教美術 その起源からルネサンスまで)”。本書はRicherがボザール退官後(就任1903-1922)に手がけた最晩年の美術解剖書になる。
古代ローマ時代の壁画から、初期ルネサンスまでのキリスト教美術における人体表現を解析した内容になっている。ローマ美術、ビザンチン美術、ゴシック美術、初期ルネサンスの有名作の図版と解説が並ぶ。それぞれ身体の露出している箇所は少ないため、美術解剖というよりは、芸術学的な趣がある。「動作の姿勢」という項目では有名なVillard de Honnecourt(wiki)による姿勢の概念図が掲載されている。
Nouvelle Anatomy artistiqueシリーズは本書が最後になっており、この後の時代のレオナルドやミケランジェロの研究が残らなかったのは残念である。
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