Wilhelm Ellenberger, Hermann Dittrich, Hermann Baum “AN ATLAS OF ANIMAL ANATOMY FOR ARTISTS” 151pp, Dover, New York, 1956
ドイツの動物解剖学者のWilhelm Ellenberger(1848-1929)、同じくドイツの動物解剖学者のHermann Baum(1864-1932)による動物解剖学書を編纂した“AN ATLAS OF ANIMAL ANATOMY FOR ARTISTS”。リプリント版(英訳版)の編集はアメリカ自然史博物館のLewis S. Brownによる。EllenbergerとBaumはドイツの近代動物解剖学の始祖とされる。図版はメディカルイラストレーターのHermann Dittrichが描いた。元々はそれぞれの動物ごとに出版された書籍であったが、リプリント版の出版に当たって一冊にまとめられた。原著は巻末に記載されている。
掲載されている動物は、馬(サラブレッド)、犬(ラブラドール・レトリバー)、ライオン(雌)、牛(雌牛、雄牛)、鹿(シカ、ノロジカ、ヤギ)の解剖図のほかに、付録としてイギリスの画家George Stubbs(1724-1806)による馬、フランスの動物学者Hercule Strauss-Durkheim(1790-1865)による猫、フランスの動物学者Georges Cuvier(1769-1832)による猿、アザラシ、兎、カンガルー、リス、コウモリの解剖図が掲載されている。
リトグラフによる図版は極めて緻密で美しく、写真と見紛うほどである。真正面、真後ろからの難しい視点のみならず、真上からの視点で描かれている図もある。
現行版の表紙にはなぜかStubbsの解剖図が使用されている。
現行版の表紙にはなぜかStubbsの解剖図が使用されている。
(リプリント版、筆者蔵)
Ellenberger: http://de.wikipedia.org/wiki/Wilhelm_Ellenberger
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