Proportion of the human skeleton by Johan Martin Fischer(1806)
オーストリアの彫刻家Johan Martin Fischer(1740-1820)による、骨格のプロポーション。
深部の構造である骨格を用いたプロポーション図である。基準は、正面を向いた頭頂からオトガイの下縁までの高さ、八頭身ガイドであるが、頭頂はやや下位に設定されている。肩幅は胸骨角のやや下方に設定され、肩峰上端から腕橈関節の長さ。地面から4マス分は恥骨結節の上縁と、下橈尺関節のあたり、手首のガイドになっている。8頭身だが、頭頂の基準が調整されているため、4マス分が中点ではない。中点は会陰になっている例が多く、その場合は下肢が長くなるが、恥骨結合の上縁が選択されているため、下肢が長い印象は薄い。地面から2マス分の高さにある膝関節のラインは、脛骨上端のやや下位に設定されている。
上肢は珍しい左右回内位。恥骨結合はなく、仙骨が前傾している。膝関節外旋。踵骨が大きく足底の皮下脂肪なし。骨格模型をモデルにしたと考えられる。
（筆者模写）
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