Julien Fau “ATLAS DE L’ANATOMIE DES FORMES DU CORPS HUMAIN A L’USAGE DES PEINTERS ET DES SCULPTURES_DEUXIÉME ÉDITION RETOUCHÉE ET AUGMENTÉE” 44pp. MÉQUIGNON-MARVIS/GERMER BAILLIÈRE, Paris, 1866
Fauのアトラス、通称『Grand Fau』はモノクロ版と多色刷りのカラー版が用意された。
二つの版を比較すると、カラー版は筋と腱の差異が明瞭に見え、絵画的な空間感があるのに対し、モノクロ版は銅版画や木版画と比べてシャープさには欠けるものの、色彩のコントラストが少なく形態がよく見える。タイトルにあるように、画家(色彩)と彫刻家(形態)のためにそれぞれの版が用意されたと考えるのは飛躍しすぎであろうか。
Plate 25のラオコーンのエコルシェは、大理石の彫刻が生身として色鮮やかに表現され、美術作品の解析としても新鮮な印象である。
(第二版、筆者蔵)
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