Tommaso Piroli “Raccolta di Studj come Elementi del Disegno tratti dall'Antico da Raffaello e Michelangelo Con aggiunta di Alcune Tavole Anatomiche” 39pp, Plesso l’Nutore a Strada Gregoriana, Roma, 1801
イタリアの版画家Tommaso Piroli(1752-1824)による“Raccolta di Studj come Elementi del Disegno tratti dall'Antico da Raffaello e Michelangelo Con aggiunta di Alcune Tavole Anatomiche” 。
作者のリアイリティが強く感じられる大型の美術解剖アトラスである。顔面のプロポーション、目鼻耳口といった特殊感覚器の形状、古代美術における顔面の作例、上肢下肢の体表図、古代彫刻における体幹図、人体プロポーション、古代彫刻やルネサンスの絵画作例、骨格図、体表や解剖体に基づく筋肉図が掲載されている。
筋肉人図は現代では見られないような実存感があり、解剖の現場から解剖学的情報を見出すような感覚を覚える。筋肉人図は解剖体を描写している点でGamelinと類似性がある。古代彫刻の作例では、ディスコボロス、休息するヘラクレス、ボルゲーゼの闘士などがある。ルネサンスの作例では、ミケランジェロのシスティーナ天井画、ラファエロの「アテナイの学堂」からの引用がある。
ルネサンス期の有名作の引用は、20世紀に入ってTankも行っており、美術解剖学において普遍的なアイデアのようである。
(ハイデルベルグ大学ウェブアーカイブ)
web archive: http://digi.ub.uni-heidelberg.de/diglit/piroli1801
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