Matias Duval / Frederic E. Fenton "ARTISTIC ANATOMY" 324pp, CASSEL and COMPANY, London, 1884
フランスの解剖学者Matias Duval (1844-1907)による「美術解剖」の英訳版。訳者のFentonはロンドン医師協会の研究者。編集にはロイヤルカレッジの校長を勤めたSparkesが関わっている。本書はロンドンのCASSEL and COMPANYから1884年に出版された。
内容は骨学、筋学、表情に分けられ、骨学と筋学は体幹、上肢、下肢、頭部という順で、医学書的な順序を踏襲する。全身図はアシスタントのCuyerによるもので、ボザールに収蔵されたボルゲーゼの闘士のエコルシェ像(Salvage作、1804年)を元にしている。表情の項目はDuchenneによる1855-56年にかけて行われた研究「人間の表情のメカニズム」に基づいている。
デュヴァルはリッシェの前任の教授で、本書は翻訳されて世界中に広まった。リッシェ以前の美術解剖を知る上で貴重な資料である。
(英訳第10版、筆者蔵)
wiki: http://en.wikipedia.org/wiki/Mathias-Marie_Duval
web archive: https://archive.org/details/cu31924031240793
revised edition: https://archive.org/details/cu31924030666790
wiki: http://en.wikipedia.org/wiki/Mathias-Marie_Duval
web archive: https://archive.org/details/cu31924031240793
revised edition: https://archive.org/details/cu31924030666790
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