Hubertus Cornelius Anton Leopold Fock “ANATOMIE CANONIQUE OU LE CANON DE POLYCLÈTE” 33pp, Kemink et Fils, Utrecht, 1865
Hubertus Cornelius Anton Leopold Fockによる “ANATOMIE CANONIQUE OU LE CANON DE POLYCLÈTE(カノンの構造またはポリュクレイトスのカノン)”。プロポーションの研究が掲載された530x800mmの大型書籍である。
ポリュクレイトスのカノンとは、前5世紀のアルゴスの彫刻家ポリュクレイトスが記述した造形理論のことで、著作は現存しておらず、古代ギリシャの美的構造を解析しようと様々な研究者たちが取り組んだ。美術解剖ではSchadowのものが有名である。
本書では方眼図法で男女の人体像や古典彫刻の解析が行われている。解剖学的な情報は主に骨格が掲載されている。Weber、Cloquet、Albinus、Fauの全身骨格図が同一ページに引用され、それぞれの図を比較できるようになっている。古典彫刻では、カピトリーノのヴィーナス、ミロのヴィーナス、ベルデヴェーレのアポロンに混じってHoudonのエコルシェの図が掲載されている。
(ウェブアーカイブ版)
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