2015/07/04

Terence Doherty “The Anatomical Works of GEORGE STUBBS” (1974)


Terence Doherty “The Anatomical Works of GEORGE STUBBS” 345pp, Secker & Warburg, London,1974

イギリスの動物学者Terence Doherty(1933-1983)による“The Anatomical Works of GEORGE STUBBS”Dohertyはオックスフォード大などで生物学の指導をしていたが、イギリスの画家George Stubbs(1724-1806)に惚れ込んで研究を始める。Dohertyはほぼ毎日絵画や彫刻、庭園を製作していたようである。
 Stubbsの解剖図製作は3回に分かれ、それぞれ1756年(ヒトの子宮の解剖図)、1766年(馬の解剖図)、1804-06年(ヒト、鶏、虎の解剖図)に描かれた。人体図は最晩年に手掛た図である。本書で興味深い点は、完成図だけではなく下絵やトレースの際の図も掲載されている点である。下絵では計測が行われ、薄い紙に写し取って清書をし、最終的に銅版画に置き換えられた。
 Stubbsの描く人体は、肩が落ち、胸郭の幅が広く、腰椎がつまって下肢が細長い。骨格模型をモデルにしたような印象がある。
(初版、筆者蔵)

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