Alberto Gamba “LEZIONI DI ANATOMIA DESCRITTIVA-ESTERNA applicata alle Arti Belle” Torino, 1862
イタリアのアカデミア・アルベルティーナの教授、アルベルト・ガンバによる『美術用の体表解剖学のレッスン』。
本書はアカデミア・アルベルティーナの学生向けに出版された書籍で、アトラスとテキストの二部からなる。アトラスに使用された図版は、サルベージ、ファウなどフランスの美術解剖学書からのコピーである。内臓や脳などを含む全身を網羅的に把握するイタリアの美術解剖学の流れは19世紀中頃には継承されず、人体の体表や外形を重視するフランス式の美術解剖学を教えるようになった。
ガンバは後年、美術解剖学書の生理学編も執筆している。美術用生理学の先行研究では1856年のハーレスの書籍がある。50年代頃から運動時の姿勢などに対する需要が高まってきていたのだろう。
ガンバのアトラスはパドヴァ大学図書館が個人研究向けにPDFを配布している。このPDFの権利はパドヴァ大学が保有しているので画像の掲載はしない。文末にダウンロード先のリンクを添付する。
（テキスト初版、筆者蔵）
0 件のコメント:
コメントを投稿