2016/05/19

Gustav Fritsch “DIE GESTALT DES MENSCHEN” 1899




Gustav Fritsch “DIE GESTALT DES MENSCHEN” 173pp+25plates, Paul Neff Verlag, Stuttgart, 1899

 ドイツの解剖学者でベルリン大学教授グスタフ・フリッチュ(1838-1927)による『人の形』。
 本書はエミール・ハーレスとカール・シュミットらの美術解剖書を編纂したもので、19世紀後半にしばしば出版された美術解剖学的情報の編纂と体系化を目指した書籍の1つである。そのため、図版は様々な美術解剖書から寄せ集められている。
 引用は、ハーレスの運動生理学の図のほかに、解剖図はショシエサルベージ、スーパーインポーズはトムソン様式、連続写真はマイブリッジ、プロポーション図はザイジングとシュミット、シャドウからの引用が見られる。他の書籍に見られない図版としては、ウィルヘルム・ワルダイエルの解剖模型がある。ワルダイエルは咽頭輪で有名な解剖学者である。ドイツ好みの形態なのか、非常に明瞭で硬質な表現をしている。
 タイトルの『人の形』は、今の所バメスと本書でしか見られないが、美術解剖学が目指す人体観を幅広く簡潔に表現していて秀逸に思う。
(初版、筆者蔵)

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