2016/05/23

Wilhelm Ellenberger “HANDBOCH DER ANATOMIE DER TIERE FÜR KÜNSTLER BAND V. DER HAUND” 1911





Wilhelm Ellenberger “HANDBOCH DER ANATOMIE DER TIERE FÜR KÜNSTLER BAND V. DER HAUND” 20pp+16plates, Dieterich’sche Verlagsbuchhandlung, Leipzig, 1911

ドイツの動物解剖学の始祖ウィルヘルム・エレンバーガーの『芸術家のための動物解剖学のハンドブック 第5巻 犬』。
 美術解剖図において最高水準の図版の一つであろう。前面、側面、後面のみならず、上面と下面の図が描かれている。骨格図に体表のアウトラインを描いている点も美術的にポイントが高い。姿勢は頭部は側面観であるが、四肢は重ならないようにずらしている。解剖図としては完全な写実表現ではなく、筋の表面など形態を整え、概念的に処理されている。
 真上から見た図はともかく、真下から見た図を当時いかにして描いたのだろうか。興味が尽きない。
(初版、筆者蔵)

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